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執筆者の写真TEAMくらデモ

6月13日志村小学校での地域説明会ハイライト


6月13日(月)の志村小学校体育館での「志村小・志村四中の小中一貫型学校改築計画に係る基本構想・基本計画案についての説明会」の参加者は17名(うち1人小学生)でしたが、質疑は計画に「そもそも」賛成できないという声が相次ぎ、予定された40分を越えて1時間半に及ぶ活発な応酬となりました。出された住民の意見と、区側に主な回答をハイライトでまとめました。


●参加者から出された主な意見 ・うちの子どもは小2でこれから志村小・志四中に7年間通うことになるが、小中学生を7階建ての学校に通わせる、ぼくらの経験からこんな学校は全く理解できない。 ・小中一貫校ということですが、これは利用者である子どもや保護者が望んだのですか?おそらく誰も望んでいないものをどうして無理につくるのか、全く理解できない。 ・志村小学校はとても使い勝手がいい、それをなぜつぶして志四中と一緒にしなければならないのか、なぜわざわざ子どもの教育環境を悪化させるのか、誰か要望した人がいるのかお聞きしたい。 ・今日の説明を聞いていろいろ工夫のある教室や施設が設計されていることはわかりましたが、それは小中一貫でなければつくれないものですか?小中それぞれにつくれないのかお聞きしたい。

・改築は別々にすればいいじゃないですか、なぜわざわざ不便な学校をつくろうとするのか? ・小中一貫と言うがメリットがあるとしても志村小以外の志四中に来る小学校には恩恵がない。公立学校で不平等があっていいのか? ・今後区内で一貫校建設の予定はないとのことだが、一貫校がいいものならなぜ自信を持って今後区内でどんどん拡大しないのか? ・予算は資材・人件費などの高騰で4割くらい割高になるのでは?それでもこのまま進めるのか?いま学校現場は教員の不足と長時間過密労働で疲弊している。貴重な税金は建物より人に使ってほしい。 ・急な坂道のある通学路となり低学年の子どもに危険。志村警察も交通事故多発と注意している。

・志村小の改築は急を要するのか?躯体構造の安全確認の概要は? ・この計画は直接の関係者に計画は周知されていない。何を持って合意形成されたというのか?

・協議会で合意し、検討会で計画を積み上げてきたというが、協議会が全関係者を代表できる正統性は何か?

・この計画の最終責任者は誰なのか? ●区側の主な回答 ・プールにはエレベーターを使用させる、複数台設置する。エスカレーターはつくらない。中学生は7階まで毎日階段を昇降することになる。

・予算は上一中、板十小は各40億円くらいだった、2校合同にすれば多少安くなる。

・学校設置者は板橋区、計画は教育委員会、教育委員会は区長の任命で区議会の同意を得ている。

・協議会・検討会は学校・地元の代表で、十分な検討と合意を積み上げてきた。

・志村小は今すぐ危険ではないが築55年で老朽化している。工事条件は困難が多く現案が最適。

・小中一貫校は小学生への思いやりが育ち、中学生への憧れが育つ。中学を理解して不登校が減る(中一ギャップ解消)、小中教員の打ち合わせが簡単、小中教員が相互に授業できる。 ●説明会の様子 ・志村小・志四中の校長が出席しており、参加者から直接の質問があった。志村小校長(今年4月着任)が、「志村小はできるなら残した方がよいとは思う。検討会が議論を積み上げてきたと聞いているので納得はクリアされていると思っていた。納得を得る努力はが続けたい」と発言した。

・区側の答弁で「志村小の改築はできないので」という発言があり、「えっ!?」「できない!?」と会場が騒然となり、「困難です」と慌てて言い換えた。会場からは、「困難であっても可能性はあるということですね」との確認があった。

・地元から「住民の過半数が反対しても見直し・撤回はないのか?」との問いに「賛否を問う考えはない」との回答があり、「ここは独裁国家なのか?民主主義国ではないのか?」との怒りの発言(拍手あり)もあった。

・「住民投票でもやればいい」「PTAならすぐできるはず」「アンケートも十分な説明の上で」という意見もあったが区側は無回答であった。


 なお、6月15日(水)の志村四中体育館での説明会は、予定の時間を1時間超過し、21時までかかり、大紛糾しました。「近隣住民に全く説明がない」「全然話が違う」「志村小の保護者にアンケートをとったというが、計画の是非は質問されていない」「計画は白紙に戻すべきだ」との強い意見が続出です。
 また、「校長先生、本当に教育は大丈夫なのか」との質問に、「不安はある。地域の協力が必要」と答えざるをえない場面もあり、今回の計画の見切り発射な部分が説明会では浮かび上がりました。
 地域住民が納得できず、不安や不満に思っている、今回の小中一貫型学校の建設計画。現在の計画をこのまま強引に進めることは、地域住民の意向を無視することになります。今、板橋区の教育委員会の姿勢が鋭く問われています。

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